それは、わたしの図々しくも何気ない一言から始まった。
「テーオリアル像作ってほしいなーと言ったらどうだろう?」
そのお相手は、前回登場ののび太くんの飼い主Sさん。彼女は同じ職場の同僚ながら、もう一つの顔は彫刻家。
「作りましょう!」の言葉にわたくし小躍り。
実物大でリアル感を出し、かつ、テーオらしさが漂うポージングをピックアップしていく中で、
得意のチン見せスタイルなんぞいかがかしら?と、図解まで書いて悩むも、同じ大きさのチン見せ2頭・・・
しかも1つは不動。いつもチン見せ。庭に置いてもチン見せ。(参考)
テーオトラップ・・・やむなく却下。
表現はSさんにお任せすることとし、早速作業に入ってくれました。
そして、後は細かい調整を施す段階に入ったころ、生テーオとテーオ像が初対面する時がやってきました。
目的は、生テーオを見て触ってより一層こねくり回すことで、その触感をテーオ像に反映させるため。
リアル感あふれるテーオ像がどんな風に出来上がるのか、3月10日の土曜日を振り返ってみたいと思います。
お、おまえは・・・なににゃ!(ぴ) テーオ像どーん!(像)
ぴーすけ兄者もリアル感に納得のようす!速攻テーオ像マズルにお顔スリスリ出ました。塑像で作られたテーオの頭像どーん!
少し上を向き、こちらをじっと見つめている表情。ええがん!(キュン×2)
ちなみに、Sさんがこの日以前にテーオに会ったのはたった1回のみ。専門家の感性ってすごいでなーと実感。
てかこれ、完成形では?(く)

「うん。ちがう。」とばかりに、背後では早々にテーオタッチングを開始するS女史。それもそのはず。生テーオを観察しながらの調整作業の重要性を、この日の最後に知ることとなる凡人(わたし)。
濃厚タッチと突然現れた不思議な物体に困惑のわいです(テ)

そじゃろうな。肝心の作業中に邪魔をされてはかなわんので、テーオとタラは隣のテーオルームに控えていただき、
そこから熱い視線を投げかけ作業を見守ります。
そんなテーオと像を比べつつ、削ったり新たに粘土を付けていったり、指先でならしながら角度を変えたり
もくもくと行う中、指導を仰ぎつつわたしも一緒にぺたぺたさせてもらいました。
ほんの少し手を入れるだけで表情が全く変わるということを見せてくれている図。
匂ってもよし!噛んでもよし!わたしの好きなテーオ耳に修正。

この形にしただけで、あ、テーオ。と思えた不思議。モノがモノじゃなくなる。これは魂が宿っておる。大げさかもしらんが、そう思えた。
わたしも夢中の図。

額の長さと頭頂部の丸み、ストップの傾斜角度、マズルの長さ、マズルの先端から鼻先は少しの角度で下がっているところ。
目の周りの筋肉の凹凸に、鼻の形、唇は犬歯の部分はぷっくりふくらみ少し凹んだ後にプルン垂れたゴムパッキンに続く。
おお、目の間隔と角度も忘れちゃならぬよ。ペタペタ。コネコネ・・・・・。
テーたん・・・



塑像テーオ完成。4時間あっという間に過ぎました。
これを基礎として、テーオ像はSさん宅で石膏を厚塗りされこの塑像の型取りが行われます。
石膏が固まったら数パーツに分解され、中の塑像部分を取り出す。
石膏のパーツ裏に剥離剤を添付し、組み合わせてその中に石膏を流し込む。
外側のパーツを外せば、石膏テーオ像の出来上がり。
最終作業の行程を昨日Sさんより仰せつかりまして、「母さんの手で育毛、増毛をしてください」というもの。
わたしの毛へのこだわり、しかと伝わっております。
具体的にどうすればよいのかさっぱり分からないので、また教えを請うことにします。
可能な限り、毛、盛りに盛ってやろうと思います。
来週の育毛・増毛作業を以ってテーオ像は完成となります。
4月以降、我が家にお越しいただいた方には、生テーオとリアルテーオ像がお出迎えいたします。
塑像制作は面白いでしょう。作りたくなったら作るんです。特別な理由はないんです。
と、快く制作を引き受けてくれたSさんに感謝。今は楽しみで仕方ありません。
テーオ像、大事にします。そして墓の中まで持っていきます。
そんでもってテーオ像をすっぽりかぶって、虹の橋で待機中のテーオと再会する予定。
多分もう少々寿命があるはずなので、その頃恐らくテーオの知らない風貌になっていると思われます。
そんな時、テーオ像があれば、( ゚∀゚)ノィョ―ゥかあちゃんだ!と一目瞭然。円滑な再会が果たせること必至。
ただ、元気や猫たちは警戒警報発令するかもしれんがな。
と、先の将来まで妄想も膨らむテーオ像。この経験をSさん、本当にありがとう!
ところで、Sさんは制作活動を続けながら、来月から愛犬のび太くんと愛猫たちとともに、ホースセラピストになるべく
千葉に旅立ちます。
馬大好きSさんの活躍を楽しみに、遠くの地から応援しております。でも、必ず遊びに行くからね!